意識学のすすめ
下書き
[講義] 12/1, 12/2 金井良太先生 場所:京都大学
意識学とは
意識の定義はまだ明確でない。存在に関する三大起源、宇宙・生命・意識このうちの1つともいえる。
脳→意識と捉えるのではなく、脳→情報→意識と考えることで情報についての理論を数学で解けるのでは。哲学の問題を数学で解くともいえるし、哲学は理論意識学の1つともいえる。哲学者ももっと心理物理学やればいいのに。最後に突っ込みも入ったが、まだIITは情報→意識のつながりがまだ甘い。情報理論としては面白い。IITは情報=意識と定義している。
意識とは
意識の分類
- Phenomenal consciousness現象的意識
- 内部からのみ経験される意識の主観。クオリアを含む。
- アクセス意識
- 報告可能で外部から観察できる。神経科学はこれしか扱えない。
あ
3つの意識学
- 実験意識学
- 神経科学や心理学。
- 理論意識学
- 統合情報理論(IIT)やfree energy principleなど。IITによる仮説の創出と検証。概念を整理する。注意と意識の違い?。現象学、情報科学、物理学、数学をまとめる。情報科学や物理学のテクニックを応用する。例えばDeepLearningによるDC-GANや、物理学の力学系の埋め込み(embedding)を意識理論に応用する。
- 応用意識学
- 医学分野では閉じ込め症候群の診断であったり、人工知能、人工意識!!、ロボットなどへの応用。人工意識と強いAIは繋がるのか??現時点の人工知能は意味の理解ができない。e.g.東ロボ君。
自分に意識がないこと(≒哲学的ゾンビ?)をどうやって証明するのか。←お前は意識ナインか笑、と思いつつそこは飛ばす。まだ正直なところ意識学やIITはそこまでの厳密性はまだ持っていない。
とりあえずのメモ。
主観的経験は脳でいつ生まれるのか。哲学的ゾンビ、ユクスキュルの環世界。人間、鳥、虫でも見えている波長がちがう。世界全てが見えているわけでない。主観の範囲しか見えないし、視野の端っこは解像度が低い。なのに世界全てが見えていると感じる。
痛みは外の世界に存在しないが、しかし誰にでも主観的に存在する。
トーマスネーゲル「コウモリであるとはどういうことか」
超音波による空間把握は視てるの聴いているの??IITによって、超音波の情報が脳でどのように表現されているか把握することで視てるか聴いてるか分かるかも。
先生の経歴の流れ
神経科学では意識は解けないかも→心理物理→当時、心理物理の世界では脳を見ようという風潮→脳イメージング
意識の問題
- クオリアに気づくこと
- 概念
- ハードプロブレムにきづくこと。
- ハードプロブレムとイージープロブレム2つある。
- ハードプロブレムといえど絶対的不可能な問題ではない。
- 解決可能。絶対的不可能な問題でないといえる理由—なぜか??
ハードプロブレムとイージープロブレムとは
- ハードプロブレム
- 物理的な脳からどのようにしてクオリアなどの心的現象が生まれるのか、またその心的なものは物理的な脳とどのような因果関係(心的因果)があるのかという問題 https://www21.atwiki.jp/p_mind/pages/44.htmlから引用
- イージープロブレム
- 脳における情報処理の物理的過程を扱う問題。neural correlates consciousness(NCC)によって得られるデータから、意識の構造の示唆はもちろんありうる。E.g.
意識の捉え方
- Solipsism
- 唯我論。己の意識の存在は認めず、現実や自己の脳の存在すら疑える。
- physicalism
- あらゆる現象は物理的現象で精神的なものは実在しない。
- 実体二元論
- デカルト。心体を分離して考える。心的なものと物的なもの、という全く異なる二種類のものがあり(二元論)、かつその両者は相互作用している、松果体のみに心が存在だっけ。←科学とは相性が悪い。
随伴現象説: 意識の世界で起こる反応には、必ずそれに対応する物質的反応が存在するという考え方である。
Neural correlates consciousness
Koch(2004)によると特定の意識的知覚を引き起こすのに十分な神経事象とメカニズムの最小限の集合。神経事象とはスパイクに限らず静止膜電位、グリア全て含む。問題としては現状、被験者が刺激を見てボタンを押す動作まで含まれてしまうで~~。
e.g.
- Murayama(2015)理研BSI
- S2とCortical to Cortical feedbackを抑制することでザラザラツルツルの好ましい記憶を思い出せなくなった。
メモ
Consciousness Club:東大駒場でやってる意識の勉強会。
ASSC:意識の学会。
ジュリオ・トノーニ:統合情報理論IITの創始者。アメリカの田舎で弟子たちと研究に没頭している。まるでその姿は比叡山の修行僧の如くトノーニー和尚とそのお言葉を解釈する弟子たち。少し外との交流が少なそう?
論文
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